■勉強机<木工  4/14 更新

 

 

子の勉強机

上から下

 

 

md1

2005.9.30 

会社の営業所近所にある製材所で、ヒノキの一枚板を購入した。長いこと倉庫の片隅に眠っていたというブツは100×50センチ、厚さ2センチの耳付き、5千円なり。これで子の勉強机をつくる。

 

 

 

 

md2 

md3

2005.12.12

やっと全体の図面を引いて、足や横板にホゾ加工を施した。足の下の部分はルーターで溝を掘り、小刀で丸く削った。横板にはアイヌ文様を彫ることにした。ネットで拾ったアイヌの鉢巻の刺繍をイラストレーターでトレースし転写した。

 

 

 

 

md4

2006.1.1

年末年始の数日をひたすら黙々と掘り続け、やっと横板の彫刻が完成した。

 

 

 

 

md5

2006.1.18

仮組み。だいたい、こんな感じかな....

 

 

 

 

md6 md7 

2006.2.6

抽斗(ひきだし)枠のダボ穴加工。厚さ12ミリの板に垂直に正確な穴をうがつ。角度調整のできるドリル・スタンドは重宝だ。

 

 

 

 

md8 md9 

2006.2.7

抽斗(ひきだし)枠の接合。抽斗の滑る大事なレール部分のためクランプで要所要所をしっかり締める。新たに長尺のクランプ2本を購入した。数が要るため100円均一ショップのクランプも結構使えて助かる。

 

 

 

 

md10

2006.2.19

ドリル作業で出た細かな木屑と木工ボンドを練り合わせた自家製「砥の粉」。加工途中で生じた傷や天板の虫食い穴等の補修につかった。乾いてからヤスリで平らにする。

 

 

 

 

md12 

2006.2.22

抽斗の枠部分が完成。この部分はぜんぶヒノキ材。抽斗が滑る接合部は念入りにヤスリをかけた。

 

 

 

 

md13

md14 

2006.2.24

抽斗枠を背面板に接合したら数ミリのスキマが埋まらない。さんざクランプで増し締めしてもダメ。おそらくダボ穴の深さが微妙に足りなかった。抜こうにももはや抜けない。とうとう諦め、ノコギリでぜんぶ切断。ブルーな気分で不貞寝した。

 

 

 

 

md16 md18 md19

2006.2.26

気を取り直して埋まったダボ穴をもいちど開け直す。こんどは慎重に。子がノギスで穴の深さをチェックしてくれる。30ミリから25ミリの長さに変えたダボを埋め、こんどはぴったりとはまった。横板も添えて仮組してみる。

 

 

 

 

md20 md21

2006.3.9 〜 11

抽斗枠の中央下に支えの補助板と、それから両サイド内側に抽斗用のレール板を、それぞれダボで取りつける。特に後者は足の材と段差がないようにカンナで調整。こうした目立たぬ部分も大事だ。

 

 

 

 

md21a

2006.3.11

電動工具は大音響だ。ときに団地のベランダは気がひける。充電式の工具であればいい場所がある。矢田丘陵の南、いつ行っても人気のない子と二人だけの秘密の場所にお弁当と部材を運び、サンダーをかける。子はスケッチをしたり、木の実を集めたり。

 

 

 

 

md22

2006.3.25

ルーターにストレートガイドをセットし、抽斗の材(抽斗2個分・計8枚)に底板をはめ込む溝を掘る。幅4mmのストレート・ビットで、深さは5mm。

 

 

 

md23 md24 

 

2006.3.28

いよいよ天板以外を本組み。右は抽斗のパーツ。前板は2枚をダボで接合した。

 

 

 

 

md25

md26

2006.4.6

本体、完成。天板は板厚が薄いことやあまり手を加えたくなかったため、今回は蟻桟はやめて、合計12箇所のダボで接合、クランプで丸二日固定した。とりあえず板の反りは解消された。天板は端の一部をノコギリで落としたが、両耳も含めてほぼ製材されたときのまま。直立していたときの樹の姿を子が感じられるように。

下は抽斗の材の微調整。一枚づつ枠にはめながらカンナをかける。カンナは実家の物置にあった従兄の家からのお古を刃を研いで調整した。カンナがけは結構むずかしい。きれいに削れなかったり削りすぎたり。が、それも素人作りの愛嬌。

 

 

 

 

md27

2006.4.8

抽斗2函、完成。といいたいところだが、まだ取っ手は固定していない。カンタンにネジで付けようかと思っていたのだが、間違って取っ手の丸ホゾの径のままドリルで貫通させてしまった。丸棒でクサビをつくり、反対側からかますことにした。

ちなみに今回用いた取っ手2ヶは、私の父親が若い頃に買って、父・私の親子二代で使い続けた机の抽斗についていたものだ。昨年の夏の帰省の折に庭で解体したときに持ち帰り、ヤスリで磨いた。こんどは子の机で生き続ける。

 

 

 

 

md28 

md29

2006.4.12

写真上は丸棒でこしらえたクサビ。アバウトなつくりだが案外がっちりはまった(ようだ)。

写真下は子も手伝っての塗装作業。ワトコオイルのミディアム・ウォールナットを使用。一度目は布で拭き取り、二度塗りの後は#300の耐水サンドペーパーで仕上げる。

 

 

 

md30 md31

 

 

m18

2006.4.17

100年前のスクーリング・チェアを購入した。机とよく似合う。

 

 

 

今回の製作、というか木工の基本全般で制作中なんども読み返してお世話になった一冊を紹介しておく。

「たくみ塾の木工の基本 基礎から学ぶ木工作」(婦人生活社 @1200)

森林たくみ塾のサイト http://www.takumijuku.com/index.htm

 

 

 

 

 

 

 

■勉強机<木工  更新中