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The Freewheelin' 1963

アルバム・コメント

SIde-A
1. Blowin' In The Wind
2. Girl From The North Country
3. Masters Of War
4. Down The Highway
5. Bob Dylan's Blues
6. A Hard Rain's A-Gonna Fall

Side-B
1. Don't Think Twice, It's All Right
2. Bob Dylan's Dreams
3. Oxford Town
4. Talkin' World War Blues
5. Corrina, Corrina
6. Honey, Just Allow Me One More Chance
7. I Shall Be Free

 

 

 

 

 

Blowin' In The Wind

 

 

どれだけの道を歩いたら
一人前の人間として認められるのだろう
いくつの海を渡ったら
あの白いハトは砂浜で眠ることができるのだろう
いったい幾度飛びかったら
砲弾は永遠に禁止されるのだろう
その答えは、ともだちよ 風に舞っているところ
答えは風に舞っているところ

 

何度見あげたら
空は見えるのだろう
彼らにいくつの耳があったなら
ひとびとの泣いているのが聞こえるのだろう
どれだけ死んだら 彼らは
たくさんの人が死んだと気づくのだろう
その答えは、ともだちよ 風に舞っているところ
答えは風に舞っているところ

 

海にさらわれてしまうまでに
どれだけ長いこと山は立っているのだろう
自由を許されないひとたちは
いったいいつまで在り続けるのだろう
幾度ひとは顔をそむけて
見ない振りをしていられるのだろう
その答えは、ともだちよ 風に舞っているところ
答えは風に舞っているところ

 

 

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Girl From The North Country

 

 

風が重たく吹きつける国境線の
あの美しい北国を もしきみが訪ねるのなら
そこに住むあるひとに よろしく伝えて欲しい
彼女はかつて ぼくの真実の愛だったのだから

 

河が凍りつく夏の終わりか
雪の吹雪の頃に もしきみが行くなら
彼女が暖かいコートに身を包んで
うなる風に晒されていないか見てきて欲しい

 

見てきて欲しい いまでも長い髪を垂らして
胸のあたりまで波うち流れているかどうか
ぼくが覚えている いちばん素敵な彼女そのままに
いまでも長い髪を垂らしているか 見てきて欲しい

 

いったい いまでも忘れずにいてくれているだろうかと
ぼくは自問し いくども祈った
夜の暗闇のなかで
昼の明るさのなかで

 

だから風が重たく吹きつける国境線の
あの美しい北国を もしきみが訪ねるのなら
そこに住むあるひとに よろしく伝えて欲しい
彼女はかつて ぼくの真実の愛だったのだから

 

 

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Masters Of War

 

 

おい、おまえら 戦争の支配者よ
あらゆる銃器をつくるおまえたち
殺戮の飛行機をつくるおまえたち
どでかい爆弾をつくるおまえたち
壁のうしろに隠れ
机のうしろに隠れるおまえたち
言っておくが
おまえらの正体はお見通しだ

 

破壊すること以外
何もしたことのないおまえたち
まるで玩具のように おまえらは
おれの世界をもてあそぶ
おれに銃をにぎらせ
姿をくらます
弾丸が飛び交いはじめたら
回れ右してトンズラさ

 

かつてのユダのように
おまえらは嘘をつき 欺く
世界大戦は勝利すると
おれに信じ込ませようとする
だがおまえらの目も
おまえらの脳みそも
おれの下水溝を流れる水のように透けて見える

 

他人に撃たせるために
おまえらは引き金をセットして
うしろにさがり 見ている
死人の数が増えてくると
おまえらは邸に隠れるが
若者たちの血は
かれらの身体からあふれ出て
泥の中に埋もれる

 

おまえらはかつてなかったような
ひどい恐怖をほうり出した
この世に
こどもを誕生させる恐怖だ
それは まだ名もなく産まれてもいない
おれの赤ん坊を脅かしている
おまえらは自分の血管に流れる
その血にさえ値しない

 

偉そうな口をきくほど
おれはものを知らないのかもしれない
おまえは若いとおまえらは言うだろう
おまえは無知だとおまえらは言うだろう
だがひとつだけ分かるのは
おれはおまえらよりも若いが
イエスでさえけっして
おまえらのすることを許しはしまい

 

ひとつだけ質問させてくれ
おまえらの金はそんなにいいものなのか
それで許しを買えると
そう思ってでもいるのか
おまえらの死が徴収をするとき
気づくだろうよ
蓄えた金をすべて積んでも
おまえらの魂は絶対に買い戻せやしない

 

おまえらの死を望む
おまえらの死はじきだ
ある薄暗い昼下がりに
おれはおまえらの棺桶について行き
おまえらがその死の床に
降ろされるのを見ているだろう
そして おまえらの死を確信するまで
おれは墓の上に立っているだろう

 

 

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A Hard Rain's A-Gonna Fall

 

 

どこへ行ってたの? 青い目の息子よ
どこへ行ってたの? 私のいとしいぼうや

十二の霧の深い山腹につまづいていた
六つのひん曲がったハイウェイを歩き、はってきた
七つの悲しい森のまん中にはまりこんでいた
一ダ−スの死に絶えた海のまん前に出ていた
墓場の入り口から一万マイルのところにいた
そしてひどい、ひどい、ひどいどしゃ降りになりそうなんだ

 

なにを見てきたの? 青い目の息子よ
なにを見てきたの? わたしのいとしいぼうや

生まれたばかりの赤ん坊が獰猛な狼たちに囲まれているのを見た
ひと気のないダイアモンドのハイウェイを見た
血がしたたり続けているまっ黒な枝を見た
血だらけのハンマ−を手にした男たちであふれている部屋を見た
白い梯子が水びたしになっているのを見た
舌がすっかりいかれてしまった一万人の語り部たちを見た
幼い子供たちの手に握られている鉄砲や鋭い剣を見た
そしてひどい、ひどい、ひどいどしゃ降りになりそうなんだ

 

なにを聞いたの? 青い目の息子よ
なにを聞いたの? わたしのいとしいぼうや

雷鳴が轟くのを聞いた、それは警告を叫んでいた
波が砕ける音を聞いた、まるで世界中を溺らせるようだった
百人のドラム奏者の音を聞いた、その手はみんな焼けついていた
一万人の囁きを聞いたけど、耳を傾けているひとは誰もいなかった
ひとりが飢え死にしたのを聞き、たくさんのひとが笑うのを聞いた
どぶで死んだ詩人の歌を聞いた
裏通りですすり泣く道化師の声を聞いた
そしてひどい、ひどい、ひどいどしゃ降りになりそうなんだ

 

誰に会ったの? 青い目の息子よ
誰に会ったの? わたしのいとしいぼうや

死んだ子犬のそばにいる幼い子供に会った
黒い犬を散歩させている白人に会った
身体が燃えている若い女のひとに会った
ひとりの少女に会い、彼女はぼくに虹をくれた
恋に傷ついたひとりの男のひとに会った
憎しみに傷ついたべつの男のひとに会った
そしてひどい、ひどい、ひどいどしゃ降りになりそうなんだ

 

そしてなにをするつもりなの? 青い目の息子
そしてなにをするつもりなの? わたしのいとしいぼうや

雨が降りはじめるまえにもういちど戻って
暗く鬱蒼とした森の奥深くまで歩いていきたい
そこにはたくさんの人たちがいて、彼らの手はみんなからっぽだ
そこでは小さな毒の玉が水のなかにあふれている
そこでは谷間の故郷がじめじめした不潔な牢屋と向き合っている
そこでは死刑執行人の顔がいつも上手に隠されている
そこでは飢えが醜悪で、魂が忘れられている
そこでは黒が色で、ゼロが数だ
それでぼくはそれらを語り、考え、話し、呼吸するだろう
山から反射させて、みんなに見えるようにしたい
そして沈みはじめるまで海の上に立っていたい
でも歌いはじめるまでに ぼくには自分の歌がよく分かるようになるだろう
そしてひどい、ひどい、ひどいどしゃ降りになりそうなんだ

 

 

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Don't Think Twice, It's All Right

 

腰を下ろして考えこんだって無駄さ
どのみち大したことじゃない
腰を下ろして考えこんだって無駄さ
いまだにきみが分かってないようならね
空が白み雄鶏が時を告げるころ
窓から見てみなよ おれは行っちまってる
きみのせいでさすらい続けるのさ
ためらうことなかれ これでいい

 

明かりをつけたって無駄さ
おれには無縁なものだったよ
明かりをつけたって無駄さ
おれは道の暗がりにいるのだから
願わくば きみに何か言うとかするとかして
おれの気持ちを変えてとどめて欲しかった
いずれにせよ おれたちには話し合いが欠けていた
ためらうことなかれ これでいい

 

おれの名前を叫んだって無駄さ
いちどもしなかったくせに
おれの名前を叫んだって無駄さ
もうおれには聞こえない
歩きながら かんがえ 不思議に思う
愛した女に子ども呼ばわりされた
心を捧げたが 魂を要求された
ためらうことなかれ これでいい

 

果てしなくさびしい道を歩いている
どこへ行くかなんて分からない
さよならは勿体ないから
“ご機嫌よう”とでも言っておこう
きみに思いやりがなかったとは言うまい
もう少しやりようもあったろうけど 構わんさ
おれの貴重な時間をきみが少しばかり浪費しただけだ
ためらうことなかれ これでいい

 

 

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